ナルニア国物語 第3章

監督:マイケル・アプテッド
原作:C.S.ルイス
出演:ジョージー・ヘンリー/スキャンダー・ケインズ/ウィル・ポールター/ベン・バーンズ 他
制作:2010年アメリカ・イギリス
映画「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」オフィシャルサイト 2011年2月25日(金)全国ロードショー

朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)

朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)






私は小学生の頃、ナルニア国ものがたりが本当に大好きだった。
学校の図書室から綺麗なハードカバーの単行本を繰り返し借りていたのに、さらに文庫本も揃えて何度も読んだ。
子供がどこへ行くにもぬいぐるみを手放さないように、出かける時に一冊選んで持って行ったり、夜寝るときは枕の横に置いていたりした。近くに置いておくとアスランに守ってもらえるような気がしたし、登場人物のように自分も死んだらナルニアへ行こうと思っていた。別に登場人物だって自分の意志で行けてるわけじゃないのにね(笑)


シリーズ7巻もあると、特に好きな巻とそうでもない巻がでてくるのね。
「1巻 ライオンと魔女」「3巻 朝びらき丸 東の海へ」「4巻 銀のいす」は何度読んでも楽しくて特別好きだった。だから中断していた3巻が公開までたどり着けて心から嬉しく思うよ。


こんなに思い入れがある作品だけど、原作とちがう!とかイメージが合わない!とかは最初の公開時から思った事はなかった。
だって昔は挿絵を見て想像するしかできなかった世界が、実際に見られるんだもの。こんなに嬉しいことはないよ。それに実際どの登場人物も、私のイメージにぴったりだった。役者はそんなに美男美女ではないし、挿絵と同じというわけでもないんだけど、彼ら一人一人の行動や発言や性格を含めた人物像をビジュアル化したら、こんな感じだろうなーという役者さんばかり。これだけでも制作者側の愛を感じるよ。


「朝びらき丸 東の海へ」というタイトルがとても気に入っていたので、変わっていて少しがっかりしたけど、HPに載っていた「原作と映画ではストーリーの重点を変えたから」という理由に納得。確かにこの映画の方が、他のシリーズに続く感じになってるね。わくわくできる冒険ものとしても、ちゃんと迫力があって良く出来ていたと思う。3Dにした方がいいのかは正直よくわからなかったけど、ユースチスとリープの友情とか大事なところもしっかり織り込まれていて、シリーズの中で一番面白かった印象。


大好きなペベンシー兄弟もあのかわいいリーピチープも、もうしばらくは出てこないので寂しいけれど、次回の「銀のいす」も好きな作品なので今から待ち遠しいです。…というか、ちゃんと続くよね?
あと4巻も残っているけれど、がんばって最後まで完結させて欲しいです。