ウルトラミラクルラブストーリー
監督:横浜聡子
出演:松山ケンイチ/麻生久美子 他
制作:2009年日本
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ウルトラミラクルラブストーリー オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: 大友良英
- 出版社/メーカー: リトル・モア
- 発売日: 2009/05/13
- メディア: CD
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フィルムトラブルがあってちゃんと観られなかったのが悔やまれますが、とにかく私の好きが寄り集まっている宝箱のような作品。
「ジャーマン+雨」で横浜監督のファンになり、次回作をずっと心待ちにしていたので、それに大好きな松山ケンイチと麻生久美子が出たらもう好きに決まっているのに、更にエンディングテーマが100s。愛さずにはいられないよね。
独特のがちゃがちゃ感と少し彩度が低い色合い、言葉のユーモア、動きのユーモア、そこにすっと空気が通る長回し、どれも監督らしくて心地よい。全体的に「陽」の閉塞感がある。八方塞がりなのに気にしないというか、その一段階上をいってる主人公のキャラクターは前作と共通してるね。
その前回主演の野嵜さんがチラっと参加されていたのも嬉しかったなぁ。
なのに観た人の感想を読むとおおむね不評で、これは何故だろうと思ったのだけれど、途中で気づいた。たぶん全くストーリーを知らずに、ストレートな胸キュンラブストーリーを想像して肩すかしをくらってしまうと「いまいち」と思うみたい。そうだよね、この2人なら奇跡のような可愛らしいラブストーリーの映画もできそうだもの。
もっと「そっちじゃないよ」という宣伝をしておいた方が、もしかしたらいいのかもしれません。
ラストの代理ハンカチ落しのシーンで、ずっと遠い夢みたいな言葉の演出があって、それはジャーマンの時と同じなのだけれど、その部分が私はとても好きです。そしてはたと終わったあとに流れる100sの「そりゃそうだ」が、最高に良い。この曲が発売された時から映画向きの曲だなと思っていたけれど、もう1mmの狂いも無く、びたっとあるべき場所にハマる感じで、いいなぁと思った。