海でのはなし。

監督/脚本：大宮エリー
出演：宮崎あおい/西島秀俊 他
制作：20006年 日本

海でのはなし。 [DVD]

監督が大宮エリー、音楽は大好きなスピッツが手がけ、主演は宮崎あおいと西島秀俊。見ない要素が一つもない。と思いながらうっかり時期を逃してしまった作品。他にも見たいと思いながら見なかった、という映画が結構あります。
雰囲気は良く、常に流れるマサムネさんの声に甘くなったり切なくなったり、あおいちゃんの繊細に揺れ動く表情に見とれたり、西島さんの可愛い言動にきゅんとしたり、見所はたくさんありました。
けれど、主演２人の演技力と音楽という3本柱で押し切ったという感じがしなくもない。処女作らしくいろいろな願望や妄想が詰め込まれていて、乙女チック過ぎるというか。実は自分が妾の子供でショックを受ける、なんていうのはあまりに定番過ぎて、今更もういいよと思ってしまったのも事実。そのエピソードが他の何かだったらもっと良かったかも。
そうは言っても西島さんの素敵さが堪能できただけでもいいかな。ラストシーンは素敵だったし、それによって観終わった後に少しあたたかくもなりました。
スピッツメインなだけあって、普通の映画よりもだいぶ音楽の音量が大きく存在感がありました。そのままPVとして使えそうなくらい。あと、途中から西島さんがマサムネさんに見えてきました。くぐもっているような声質も似ているし、横顔なんかもたまにマサムネさんぽかったです。この映画を見たあとは、やはり昔のスピッツのCDをひっぱりだして聴いてしまいました。多分これは映画というよりもPV寄りなんだと思います。

挿入歌
「正夢」
「楓」
「スカーレット」
「水色の街」
「青い車」
「遥か」
「ホタル」
「ロビンソン」
「スパイダー」