恋の門

監督：松尾スズキ
主演：松田龍平/酒井若菜 他
制作：2004年日本
「http://www.koinomon.com/」

恋の門 スペシャル・エディション (初回限定版) [DVD]

すごい面白いよ、何だこれっ！映画館で見損ねて以来忘れていたら、もうレンタルになっていたので借りてきました。けど２泊３日の間に普通に１回見て、主演二人のコメンタリー２回見て、監督らのコメンタリー１回見るなんてね、見過ぎです（笑）いやー松尾スズキすばらしい、これが映画初監督だったなんて。

まず松田龍平に惚れました。この人こんなにかっこよかったっけ？妖しさ全開な彼に恋しましたよ。酒井若菜は最高にかわいいし。彼女の声色七変化についつい引き込まれてしまいました。コスプレ姿もまた惚れます。で、何度見ても笑えるのが田辺＆はいりカップル。「山なのか、君なのか」「シャッターチャンスしかなかったよ」最高です。田辺誠一がまた、ああいうアホキャラが滅法似合うのね。（誉めてますよ）あと河原で石投げ合ってるところが！！
「石が好きー」「石が好きな君が好きー」

一つ確信を持って言うならば、それは言葉の使い方が素晴らしいという事。綺麗なだけではなくて、どうしても耳に残って離れないような、引っかかりがある文体なり発音なりが非常に多い。恋乃の「恐ろしい事ですよ、これはぁ」とか門の「ばっかだぁー」とか、こうやって活字にするとちっとも何ともないんだけど人間の口を通すとあれだけ不思議な物に生まれ変わるのか、と。言葉に関しては小島聖の演じている女が相当きわどくてみとれる。

他には、忌野清志郎とサンボマスターのロッカーコンビが入ることによって全体がバチッと締まる感じがするとか、衣装含め美術さんに敬礼！ですとか、なんだかカラフルな街の中をジェットコースターに乗って疾走したような爽快感がある映画でした。